資料

TEEプローブの消毒法についてのお知らせ

TEEプローブに残留したフタラール製剤が舌、咽頭、食道粘膜に暗緑~黒の着色をきたし、粘膜損傷の危険性が指摘されております。フタラール製剤の使用に際しては、フタラール製剤の添付文書などを参考に、さらに以下のことに注意して使用することをお薦めいたします。

フタラール製剤の消毒法の注意点
  1. 薬剤浸漬前の処置に徹底
    プローブについた残留物を完全に取り除く。中性洗剤や除蛋白液を使用して、よく水洗いをする。
  2. 薬剤浸漬は必要最小限の時間に留める
    フタラール製剤は5分間で殺菌効果が得られるので、5~10分の浸漬に留める。
  3. 長時間浸漬した場合の対処
    フタラール消毒液に1時間を超えて浸漬をした場合には、プローブ薬剤残留を防ぐために、よく水洗いをした後に水に十分な時間(1時間以上を推奨)浸漬させる。
 

その他、エコープローベシースを用いることによって、消毒液の残留による粘膜損傷を防ぐことができます。プローベ消毒と合わせて。プローベシースの装着をお薦めいたします。

エコープローブシースは使用中に穴があくこと、破損の危険性がありますので、プローベ本体の消毒のない状態では完全な消毒状態を保てませんので、ご注意願います。

平成15年12月16日
経食道心エコー委員会